Grand Journeyのトミーです。
前回PERの内容を書かせて頂きました。
※まだ読まれていない方はこちらから読むとより分かりやすくなります
ご参考記事:【 PER 】サルでも分かるPER
今回は次に大切な「PBR」についてお話させて頂きます。
1つ1つ意味を理解することで、みなさんの将来の資産になります。
明日からすぐ使える事を選んで書いてますので、ぜひすぐ実践してみてくださいね
PBRとは
PBRとは「株価純資産倍率」といい単位は「倍」で表します。
どんな意味かと言いますと
「会社の価値は純資産の何倍あるの?」という指標になります。
これだけでは分かりにくいですよね。
まずは純資産が何かを説明します。
こういう時は法人で考えると難しいので、自分自身の事だと思って考えましょう。
みなさん資産と呼ばれるものは何をお持ちですか?
●貯金、持ち家、車、骨董品、etc…
色々資産はありますよね。
ではそのうち借金をして買ったのはどれでしょうか?
●住宅ローン、自動車ローン…
この資産と呼ばれるものを、全部お金に換えて借金を返したとします。
その時に残ったお金が所謂「純資産」と言います。
法人では個人よりも様々な資産や借金があります。工場もそうですし、有価証券を持っている場合もあります。
もし今、会社を潰してしまったら全ての資産をお金に換えて、借金を返さないといけません。
そして、残ったものが株主の手残りになることから
純資産の事を「解散価値」とも呼びます。
解散価値の何倍あるか
PBRはつまり、今の会社の価値が「純資産(解散価値)」の何倍あるかを図る指標です。
具体的に数字を見ていきましょう。
会社の価値(時価総額)=1,000億円
純資産(解散価値)=500億円
PBR = 1,000億円 ÷ 500億円 = 2倍
分かりやすいですよね?
金融系営業マンの為に言っておくと、正確には1株あたりで出しますので注意しましょう。
まだ分かりにくいという方の為に
もっとわかりやすくイメージすると
皆さんの財布に1万円入っていたとします。
その1万円入った財布を友達にそのまま売らなくてはいけなくなりました。
さて、いくらでうれるかな?を示した指標です。
例えば、1万円入っているけれどブランドの財布だから2万円で買い取ってくれるならPBRは2倍ですし
1万円入っているけど、財布がボロボロで捨てるのに3,000円かかるので、
差引7,000円でしか売れないのであれば、PBRは0.7倍です。
1万円入っているので、そのまま1万円で売れればPBRは1倍という事になります。
目安は1倍
まず、1つの目安として見てほしいのは1倍です。
日本の日経平均の平均PBRも約1倍です。
PER同様、これも業種によって平均値が大きく変わります。
少し古いですがこちらをご覧ください。
銀行業界は、一定の純資産を確保しなくてはいけない事や成長性が乏しい事から
低いPBRになっていますよね。
一方、精密機器は2.9倍と高いですよね。
たまに営業セールスで「1倍割れているので割安ですよ!買いましょう」と
言ってくる人もいます。が間違いです。
確かに1倍未満であれば割安に感じますよね?
ただ、1倍未満でも今後株価が成長しないのであれば意味がありません。
あくまで業界を確認し、他社との比較したうえで割安かどうかを判断しましょう。
まとめ
ポイントは3つ
- PBRは解散価値の何倍あるかを測る指標
- 1倍が会社の価値と解散価値が一致している状況
- 1倍割れていても業界平均等をチェック
いかがでしたか?
明日の仕事からぜひ実践してみてください!
もしお悩みの事や課題に感じていることがあれば
お気軽にツイッターDMまたはコーポレートサイトのお問い合わせフォームからご連絡くださいね