Grand Journeyのトミーです。
一般の会社員の方では中々関係ないかもしれません。
今フリーランスで収入が増えている方や
今すでに独立していて、法人化をしようか迷っている方
そんな方は是非読んでみてください。
明日からすぐ使える事を選んで書いてますので、ぜひすぐ実践してみてくださいね
法人化とは?
法人化とは、今やっている事業を個人でなく法人で行うようにする事を指します。
なんで多くの人が法人化をするのかというと
個人では受けられない恩恵を受けることができるからです。
どんなメリットがあるのかまず全体感を見てみましょう。
- 税金面でのメリット
- 信用度でのメリット
- 承継面でのメリット
大きくはこんなところでしょうか。
少し細かく見ていきましょう!
税金面でのメリット
まず第一にあげられるのは、税金面でのメリットです。
その中でも私が大切と思っているのは
- 所得税・法人税の違い
- 損益通算の違い
- 損を繰り越せる
の3点です
所得税・法人税の違い
一番大きいのはここです。
まずは個人の所得税の仕組みを知るところから始まります。
個人の所得税は「累進課税」と言って、所得が大きくなればなるほど
税率が上がる仕組みになっています。
今では所得税・住民税等併せると最大で55%の税金がかかります。
※事業税等は考慮してません。
一方、法人はどうでしょうか?
法人の場合は、約30%で一律です。
売上が上がろうとも、それに伴て増えることはありません。
もし皆さんが一生懸命頑張って、事業を大きくさせて
利益が1億円出るようになったとします。
個人でやっていた場合は、
利益1億円×55%=5,500万円
利益1億円ー税金5,500万円=残り4,500万円
法人でやっていた場合は、
利益1億円×30%=3,000万円
利益1億円ー税金3,000万円=残り7,000万円
と、同じ利益をあげても、手残りで2,500万円の差が出てきてしまいます。
今は法人減税・個人増税の時代です。
一定の金額を越す場合(利益で700万円くらいから)には法人化での税務メリットが出てきますので
検討してみましょう。
※規模が小さい場合は個人のほうがお得です
損益通算
もう一つのメリットは「損益通算」です。
何のことか分からないかもしれません。
これは、A事業では利益が出たけど、B事業では損失が出てしまった場合
これらをAB一体の利益としてみることができるのかどうか…という考え方の事です。
極端な例ですが
例えば皆さんが、事業をやって1億円の利益を出したとします。
一方、株式で資産運用もしていてそっちで1億円の損が出たとします。
この場合
個人は仕組み上、株式の損は株式の利益としか相殺できません。
所得が細分化されており、それぞれの中でしか出来ない仕組みになっているんです。
ですので、
事業の利益1億円に対し先ほどと同様55%の税金が発生してしまいます。
一方、法人では、どの利益とどの損失を相殺しても良い事になっています。
ですので、事業で出した利益に株式の損失をぶつけることで
法人としては利益が0になり、税金が一切かからないことになります。
損失の繰り越し
これは、みなさんが事業をやっている中で
万が一赤字になってしまったときの話です。
例えばコロナ等もそうでしょうが、一時的に大きな損失が出た場合
翌年の利益と相殺してもOKというルールがあります。
これが個人の場合は3年間、法人の場合は10年間の期間使う事ができるのです。
ですので、長い期間をかけてゆっくり損した分のメリットを活用することが出来るんです。
信用度でのメリット
これは分かりやすいかもしれません。
法人ってきくと少し安心しませんか?
消費者(お客様)にとっても安心感を与えますし
仮に資金調達する場合も、信用度に差が出てきます。
法人の場合は「登記」をされ存在していることが証明されますし
手間をかけて決算書類を作るため、事業の仕組みやお金の流れ
今の財産状況等がすぐにわかります。
お金の出し手としても、よくわからない個人よりも、決算書等が揃っており
リスクが把握できる法人に対しての方がお金が出しやすいのは明白ですよね。
さらに法人の場合は、様々な資金調達手法の選択肢が増えます。
銀行借り入れもそうですが、最近では「資本調達」も多くなっています。
※資金調達手法についてはまた記事にします。
承継面でのメリット
最後は承継面です。
承継と聞くと、親から子供へ…というイメージも強いかもしれませんが
もちろんM&Aで誰かに売却するのも事業承継です。
法人の場合は、法人の中に「事業の資産」をいれ
代わりに「株式」という資産を保有します。
ですので、個人で直接、事業にかかわる資産を持たなくて済みます。
例えば誰かに事業を売却したい時は、株式のみを承継すれば、事業ごと承継したことになります。
そして仮に親族に承継する場合も、
「株式」の評価方法によってはメリットが出てきます。
細かい事は書きませんが、会社が大きくなればなるほど、非上場企業の評価方式としてはメリットが発生します。
ですので、例えば個人の場合事業用資産の価値が1億円であったのに
非上場の株式に変えた場合は5千万円で評価され、
子供に贈与する時も、贈与税が安く済んだりするケースもあるんです。
ご参考:【税金】知らなかったじゃすまない。ほんとは恐ろしい贈与税
まとめ
今個人でやっている方で、ある程度の規模になってきたら検討してもいいと思います。
法人は手間がかかる一方、様々なメリットを受けられます。
今はFreeeというサイトもあり、自分でも簡単に法人は作れます。
ただ、確り事業をやっていくという方は、税理士等のプロに相談したほうがいいでしょう。
簡単に仕組みや方法を理解して、その上で任せて事業に専念したほうがいいと思います。
いかがでしたか?
明日の仕事からぜひ実践してみてください!
もしお悩みの事や課題に感じていることがあれば
お気軽にツイッターDMまたはコーポレートサイトのお問い合わせフォームからご連絡くださいね