Grand Journeyのトミーです。
今時代は大きな「ゲームチェンジ」を迎えています。
1990年代のバブル崩壊以降「持たざる経営」という言葉が一気に広がりました。
これはバブル崩壊による不動産価格や株価の下落を受け、不良債権化等
各企業が大きな損を被ったことに起因しています。
それ以降は、経営効率を意識し
不要な資産は持たない事やコアコンピタンス以外のモノはアウトソーシングするなど
如何に経営効率を高めるかを重視するようになりました。
ポイント:バブル崩壊により「所有から賃貸」へ
しかし、最近は法人のみならず個人の力が強くなってきています。
世の中の個人事業主やインフルエンサーでも
ネットの流行とその活用方法の多様化が広がり
企業に属さなくても、仕事を作り出せたり、
専門知識がなくてもネットで月額1000円程度でできるようになったり
SNS等を活用して、集客や商流を作ることが出来るようになってから
今までの様に起業して、サラリーマンとして安定的に60歳まで稼ぐというスタイルから
個人で一定の額を稼ぎ、自由に楽しい仕事を選びながらやるという環境に変化していきました。
そして資産についても、所有から賃貸に変わり、これまでは一定の期間を賃料を払い借りていたものが
ネット環境が整備されたことから、必要な時に必要に応じて使うという時代に変わってきているんです。
ポイント:個人が強い時代、必要なものを必要な時に
この様に「所有から賃貸」「内製化から外部委託」の流れから
個人の強い時代や必要なものを必要な時に…という流れを踏まえ
最近では「所有から賃貸、賃貸からシェア」へ時代が変わろうとしています。
2016年は「シェアリングエコノミー元年」と呼ばれ、各国では当たり前にシェア経済が広がっているんです。
シェアリングエコノミーとは?
シェアリングエコノミー(共有型経済)は正確にはまだ定義されていません。
レンタルの様なものもありますし、売買の様なものもあります。
世界各国では市場は拡大しており、日本ではやや遅れをとっていましたが最近では大企業も参入してきています。
今後も日本の市場規模の拡大が予想され
2018年では約2兆円だったものが2030年までには11兆円までの拡大が見込まれます。
考え方
基本的な考え方は
個人・法人が所有する遊休資産(モノ・時間・スキル等)を相手に一時的に貸し
賃貸料の様な収入を得る仕組み(売買もある)で
借りる側からも、必要以上のコストを掛けることなく、使用できるといったメリットがあります。
例えば、専門学校に通うケースを想像してみてください。
あなたが仮に勉強をしたいと思ったとき
選択肢としてこれまでは「専門学校に通う」「独学する」の2パターンしかありませんでした。
企業(専門学校)は慈善事業ではなく、利益を出さなくてはいけない事や
教育のプロを集めている為、お給料がかかります。その為、授業料も高いといった点がネックとして上げられました。
一方独学では、分からない事を聞けない、継続できない、調べられないといった学習自体の難しさもあり、
学びたい人は基本的に「専門学校で高いお金を払う」という選択肢しかとれませんでした。
しかし、シェアリングの仕組みが整ってからは
例えば、安い金額で一時的に「専門家」に教えてもらうことも可能になりました。
この様に、教える側も収入減が増え、教わる側も費用が少なくなり双方にメリットがでるのがシェアリングエコノミーの良さなんです。
5つの領域
シェアリングエコノミーは大きく5つの領域に分けることができます。
移動のシェア
まず市場拡大が続いているのが移動のシェアです。
自家用車での配達サービスのUberなどを始め
最近コンビニの前においてある自転車のシェアや
カーシェアリングなどがこれにあたります。
これまでは、移動手段を内製化する場合は
使ってない時間帯についてもコストが発生していました。
それをこの様にシェアすることで、コストを下げながら活用することができるようになったのです。
ちなみに当時私が人生で初めてシェアリングエコノミーという言葉を意識したのは「車のシェアリングエコノミー」でした。
私の父は車の運転が好きで、子供の頃よくドライブに連れて行ってもらってました。しかし、私が大学生になってからは家族で車を使う事はほぼなく、買い物くらいになってしまっており、駐車場代も高かったので、私の家では車を処分するという選択肢がとられました。
どことなく、さみしげな父の姿と、負担が増える母の姿をみて
何か解決方法はないかなと模索していたら「車のシェアリングエコノミー」と出会いました。
親世代は「新しいもの」を拒否しがちですが、私が「車のシェアリングエコノミー」についてプレゼンしたら、「凄いいい仕組みだね!」と驚き、割とすぐ契約することになりました。
この様に、親の喜ぶ姿をみて、コストを下げながらも、必要な時に必要に応じて活用できる
それがシェアリングエコノミーの最大のメリットだと私は実感しました。
空間のシェア
会議室や駐車場、農地・家等を貸すものがこの空間のシェアです。
リモートワークを多くの企業が導入してから、シェアオフィスを活用される方が凄い増えたんではないかと実感しています。
この様に働き方改革等でもここはもっと広がりを見せるかと思います。
私が金融機関に勤めていた時は、担当企業の空きスペースとか、個人のお婆ちゃんの家の空いている部屋とかを上手く活用できないかな…とずっと考えていました。
そんな時はこの空間のシェアで活用すれば小さい部屋などを有効活用できる可能性があります。
当時、起業等もまだ全然考えていなかったころ、
もう子供が独立し「子供部屋」が空いているお客様の為に
都内に住み「部屋が狭く荷物が邪魔」な方と
コドモベヤが空いているご年配の方を繋げるサービス
が作れないかな…と妄想していました。サービス名は「コドモベヤ」でした。
その当時は金融機関営業の方が楽しかったので実現することはありませんでしたが…
モノのシェア
これは分かりやすいかと思いますが、メルカリ等、モノを売買・シェア出来る領域になります。
女性向けの「結婚式のドレス」のシェアリングであったり、「高級バック」など
高くて買えないといったものを、必要時にシェアできるのがモノのシェアリングです。
私ほどの年齢になると、同僚の結婚式は一巡するんですが
女性がよく言うのは「ドレスが大変」という事でした。
特に金融機関は独特で、同期が多いので、何着も違うドレスを買わないといけないのだとか…
そんな時後輩の女の子から「ドレスのシェア」を聞いた時、これが求められているサービスなんだなと実感した記憶があります。
スキルのシェア
家事代行や知識、料理、介護等、自分が持っているスキルをシェアするのがこちらです。
我々が展開しているGJというサービスも
プログラミングスキルのシェアリングサービスです。
例えば、先ほど、専門学校の例は出しましたが他のにも
ご夫婦で片方が専業主婦(主夫)で片方が働いているだと中々生活面で苦しいところもあるでしょう。
しかし、ご夫婦2人ともフルで働いて、家事や料理などをシェアリングでアウトソーシングすれば、多少のコストはかかりますが、
片方を専業にして家事などをやってもらうより、収入も増え、貯蓄も貯まっていくかと思います。
また、専業の方が今までのスキルを活用し、スキルシェアで稼ぐこともできます。
この様に夫婦の収入ポートフォリオを作る上でも、大事になるのがスキルのシェアです。
お金のシェア
最後はクラウドファンディング等に代表されるお金のシェアです。
企業や個人で事業をするうえで大事な「資金調達」
これもシェアリングで可能になるんです。
キングコングの西野さんはクラウドファンディングで有名ですが
絵本を作った時も業界の当たり前をシェアリングで壊し
あれだけの大成功を納めています。
ご参考までに絵本業界と西野さんがなにしたのかを簡単に書いておきますので
ご参照ください。
●今までの絵本業界
絵本はそんなに売れない
⇒だからそこまで儲からない
⇒だから1人でやるしかない(給料払えないから)
⇒だからいい作品が作りにくい
●西野さんのやったこと
まずお金を集める(給料を払える体制にする)
⇒だから分業制で絵本を作れる
⇒だからクオリティの高い絵本ができる
⇒それを無料公開(絵本はネタバレしてないと売れない)
⇒だからとても儲かる
まとめ
これからはシェアリングがもっと当たり前に、もっと普及されるようになってきます。
シェアリング何それおいしいの?なんて言っていたら時代に取り残されます。
またシェアリングエコノミーは様々なアイディアの対応できるものなので
日常の困ったを是非捉えて、ビジネスチャンスにしてみて下さい
もしお悩みの事や課題に感じていることがあれば
お気軽にツイッターDMまたはコーポレートサイトのお問い合わせフォームからご連絡くださいね