ビジネススキル

【後輩の教育方法】正しく教えて強いチームを作りましょう【マネジメント】

GrandJourneyのトミーです。

本日は昨日に引き続き、後輩教育をテーマにしています。

昨日は

後輩教育は自分を最も成長させる方法の1つであることをお伝えしました。

ご参考記事:教育に対する姿勢で自身の成長スピードが変わります。

ではどのように教育するべきなのか

どんな方法がいいのか

今回はその内容に触れていきたいと思います。

教育の流れ

教育と言っても、「1+1」の答えは「2」だよ。

答えだけ教えても意味がありません。

何故かというと「1+1」以外の問題に対応することができなくなってしまうからです。

みなさんが先輩や上司である場合、

何から何まで教えて、ずっと付き添っていることはできませんよね?

大切なのは考え方を教え、次回から自分で行動できるように育てることです。

その為には、以下の点に注意し教育を実施していきましょう。

①全体感(流れ)を理解させる

②根拠を理解させる

③結論は後輩に出させる

では詳細に入っていきます。

①全体感(流れ)を理解させる

まずは、後輩に教えるべきことについて

発生した背景や全体感、流れなどを伝え、まずは大枠を理解させましょう。

なぜそれをしないといけないかというと

  • 知識が断片的になる
  • 部分最適を追求してしまう(≠全体最適)

といった理由があげられます。

例えば、後輩に「じゃんけん」を教えるときに

「グーはチョキに勝つ」

とだけ教えたらどうでしょうか?

それだけを教えても、「じゃんけん」そのもの知らなかった場合

なんのことを言っているのかわかりませんよね。

次回相手がパーを出して来たら、何もできなくなってしまいます。

ですので、

  • そもそもじゃんけんとは何なのか?
  • どんな時に使われるものなのか
  • その上で何が何に勝つのか

という、全体感を示してあげる必要があります。

仮に相手が少しは理解しているような場合は

「じゃんけんについて教えてもらったことある?」と後輩の理解度を確かめながら

教える必要がありますが

もしかすると後輩の理解が間違っているかもしれませんので

「しつこくてごめんね、あらためてなんだけど…」

と、重ねて教えてあげるのも必要になるかもしれません。

②根拠を理解させる

次は根拠の理解です。

なんで根拠を理解させないといけないのかというと

  • 理解度の深化や納得感の醸成
  • 後輩の自信がつく
  • 復習や再教育のしやすさ

があげられます。

例えば、相続税について教えないといけない場合

なんで相続税がかかるのかについて

その歴史的な背景や条文に記載されている根拠をしっかりと教えてあげましょう。

法律であれば、●●法●●条に記載されていると教えやすいですが

そのように、明確に根拠がないケースもあります。

例えば、営業方法の教育やマネジメント方法の教育といった

どちらかというと定性的なケースです。

そういう場合は、●●の本に記載されていたですとか

数値をもとに定量化させたものを根拠に教育をする必要があります。

「マイケルポーターの競争原理によれば…」

「面談率が●●%だと契約率が●●%…」

どこからその知識や情報を仕入れてきたのか

どういう根拠に基づいているものなのかを示してあげましょう。

③結論は後輩に出させる

最後は結論です。

答えが決まりきっている「法律」などは対象外ですが

例えば「お客様はプランA.B.Cどれが一番いいか?」といった内容を教えるとき

仮にあなたが思う一番いい提案がプランAだったとしても

結論は後輩に出させる必要があります。

理由としては

①意思決定能力の醸成

②考える力をつける

があげられます。

仮にプランAありきで話を進めてしまうと

後輩の考える力は育たず、プランAに合わせた知識しか身につきません。

ですので、

考え方や根拠、全体感、選択肢等を教えたうえで

後輩自身にどのプランがいいのかを選択させ

「なんでそのプランを選んだのか?」

と、理由を優しく聞いてあげましょう。

私が金融機関に勤めていた時、後輩から「プラン①とプラン②どちらがいいでしょうか?」と

相談されたことがありました。

私個人としては「プラン①」の方が断然良いと思っていたのですが

「君(後輩)はどちらがいいと思っているの?」と優しく聞いてあげると

「私はプラン②がいいと思っています…理由は…」と説明してくれました。

理由もいまいちで、あまり納得感のないものだったので

「僕の考えとしては●●な理由でプラン①がいいと思っているよ。基本的には契約数やデータからもプラン①の方がお客様は喜んでくれるはず。でもお客様の事を一番知っているのは君だから、それを踏まえたうえでなおプラン②がいいならそれでも間違っていないと思うよ」

と、後輩の意見も尊重しつつ、私の考えや根拠は示したうえで、結論は後輩に出させました。

結果はプラン②を契約してきましたが、教育とは教えたことをそのままさせる事ではないので

考える力をつけられたという点では成功だったと思います。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

後輩の教育をするときのポイントは

①全体感を理解させ

②根拠を示し

③自分で決断させる

になります。

是非明日から後輩教育に力をいれ

組織力を高めていってください!

お悩み事があれば

ツイッターやお問い合わせフォームからご連絡くださいね!