Grand Journey のトミーです。
いきなりですが、みなさんに質問です。
- 確実に3000円もらえる
- くじを引いて当たれば4000円もらえる(当たる確率は80%)
みなさん1と2のどちらがいいですか?
多くの方が、1と答えたんではないでしょうか?
実は期待値は2のほうが高いんです。
- 3000円
- 3200円(4000円×80%)
なのになんで多く方が1を選んだのか。
それは「人間は得するよりも損を嫌がる」という心理が働いているからです。
これを行動経済学の理論で「 プロスペクト 理論 」 と呼びます。
この心理を理解したうえで人生の選択をするのか、しないのかによって
大きく行動の範囲が変わってきます。
小さい損ばかりを気にして行動していると、
将来得られる大きい得を見過ごすことになりかねません。
明日からすぐ使える事を選んで書いてますので、ぜひすぐ実践してみてくださいね。
損切りを怖がる日本人
私は銀行員の頃、お客様の資産運用の話を多くしてきました。
その中でもお客様の多くが、
「100万円儲かってもあまり喜ばないのに、100万円損したら凄く悲しむ」
という事です。
価値は同じ100万円なので同じ幅で喜び悲しむべきだと思ってました。
そして多くのお客様は「損した事実」を受け入れず塩漬け状態にして、損失が膨らんでいき、最終的にはどうしようもならなくなってしまうんです。
私は以前から、「捨てる事」の大事さを記事等で書いてきました。ぜひそちらもご覧ください。
ご参考記事:「 選択 と 集中 」で変わる人生
損した事実を受け入れ、正しい判断をし、損切りできる人間が成長します。
- 過去からやっているからもったいない
- 損したことを受け入れたくない
- 失敗したくない
こういう様々な感情(心理)によって動かされ、多くのチャンスを逃してしまっているんです
心理を逆手に取る(行動)
何かにチャレンジしようと思ったとき、失敗するかもしれないからやらない。
という経験はありませんか?(私は結構ありました)
何かしないといけないのは分かってるけど、行動する勇気がない。
失敗するかもしれないから何もできない。
こんな考えに陥って気付いたら1年、5年、10年たってしまっていて
家族のせいにしたり、環境のせいにしたりして、言い訳を探してしまうんです。
そんな風にならない為にもこの心理を理解したうえで、下記の2点を整理しましょう
成功の幅を設定する
例えば、起業したい方がいたとして、目標は大きく「将来株式を上場させる」だったとします。
そうすると、超未来的な観測から、「上場はできないかもしれない」「上場できなかったら失敗」とリスクが見えてきてしまい結局何もやらずに終わってしまいます。
そんな時は、確りと成功の幅を定めることです。
超長期的には「株式上場」することが成功だけど、
短期的には「月収が10万円増える」だけでも充分いいですよね?
そのように、目標は大きく持ちながらも、実現可能な目標も設定し、
それに向けて努力をすることで、最終的には「株式上場」をも可能にするんです。
ネガティブシンキングでリスクを考える
例えば起業した時のリスクはなんでしょうか?
様々あると思いますが、「お金」や「時間」なんかはその代表例ですよね。
例えばお菓子作りが大好きなAさんがいたとして
- ケーキ屋さんを開きたいけど、設備のお金がいる
- 時間的に会社をやめざるを得ないから収入がなくなる etc…
こんなリスクがあったとします。
ではAさんの想いも大切にしつつチャレンジするにはどうリスクに対応したらいいでしょうか?
- 実はAさんはお菓子を食べて喜んでいる姿を見るのが好き
- ケーキを作るとなると、仕込みから販売まで1日中時間がかかる
だとしたら、例えば
- 素人でもおいしいケーキが作れるレシピを載せるWEBサイトを作って広告で稼ぐ。
- 週末のみ営業でケーキを数量限定で作る。
- 近隣住民の方向けの料理教室にする。
- 世の中のパティシエと買い手を繋げるシステムを作る。etc…
設備等のお金もかけず、本職も失わずできる方法はいくらでもありますよね。
このように、リスク⇒対応案を検討することで、損を最大限回避することができるんです。
ご参考記事:ネガティブな人こそ挑戦を
心理を逆手に取る(マーケティング)
例えばみなさんが、営業マンだとしたときにどういう風にお客様を集めるでしょうか?
その時にこの心理学(人は得より損が嫌)が応用できます。
例えば、キャンペーンなんかはその代表例です。
「4月中であればスーツが2割引き」等は、この時期に買わないと損をしてしまうという心理が働き、購買意欲が高まります。
そして買い物をしているうちに、想定以外の商品も欲しくなってしまい買ってしまうんです(ネクタイはあるけど、どうせならもう1本買っておこうか…等)
逆にこの戦略を下手に使ってしまうパターンとしては
競争戦略の中で、他社に負けたくないと無理やり値下げしてしまうようなパターンです。
1回でも値下げをしてしまうと、中々価格を戻せなくなります。
みなさんも「元々無料だったものが、いきなり有料」になったら、凄く嫌ですよね。
特に最近では等がレジ袋の有料化がそれにあたるんではないでしょうか?
ご参考記事:正しい競争の仕方
まとめ
ポイントは2つ
- 人間は「得より損を重視する」という心理を理解する事
- 理解したうえで自身の人生や顧客心理等に活かすこと
ちなみにタイトルの【期間限定公開】はプロスペクト理論の方法です。
(限定なら今見ないと損するかも!?)
騙したようですみませんが、体験していただきたかったので許してください。
明日がよりよくなりますように!